Category: 映画・映像


アンデッド系下界志向

2012年3月3日(土)

基本的にネットスーパーを利用しちゃってるレベルの引きこもりなので、
近所以外の場所に出かけるのは月に2、3回程度なんですけれど
ここ最近は私用や仕事で2日に1度くらいは出かけてて非常に健全な小野です。
やっぱり人に会うと自分の中からエネルギーが湧いてきますね。
自分ではしっかり絞り切ったつもりの雑巾を、他人に絞らせたらじょばじょばー!みたいな。
自分では食べ尽くしたつもり手羽先を、他人に渡したら
まだまだ食えるでぇぇぇぼりぼりー!みたいな。
私の諸事情なんぞ全然知ったこっちゃない、いわば「私の門外漢」だからこそ
できちゃうことなんでしょうね。自分自身で門外漢になるのって難しいですからね。
すみません今完全にドヤ顔してました。

さてはて、最近色々アニメやら映画やら観てみましたのでご紹介したいと思います。
まずは今をときめく「まどか☆マギカ」。

まあ、有名ですよね。私もなんでこんな流行ってるのかな?
しかしこのフリルにリボンでピンクピンクしてるおこちゃまな絵。ムリムリ。
でもまあだまされたと思って観てみるか。
1話、ふーん。2話、へー。3話・・・えー!完全にだまされてたあああああ!
翌日、一気にラストまで観ちゃいました、あれは止らないですね。

とりあえず、3話まで観ることをオススメいたします。
ネタバレになっちゃうのであまり書きませんが、これはオトナ向けの内容で、
小中学生が観てもピンとこないんんじゃないかなと思います。
ちなみに私はほむほむとあんこ派です。
友達になるならあんこ、一緒に仕事するならほむほむですかね。いじって遊ぶならまどか。
さやかとマミさんは心が水道水みたいくキレイ過ぎて融通きかないし。
という状態です。劇場版今年やるみたいですね、めっちゃ楽しみです。

という具合でまどマギで完全に勢いづいた私は今更ながらエヴァを観てみる事に。

爆発的に流行っていた中学生当時、一応コミックスやアニメは
途中まで観てたんですが、ぜんぜんピンとこなくてシンジ君ウジウジウジウジうぜぇぇぇ
と観るのをやめてしまいました。
それから10年以上経ち、一応世間的にオトナになった私が全話観てみたわけですが、
当時受けた印象と全然違いました。とても面白かったです。
エヴァもまどマギも人間のグチョグチョドロドロしたところを描いた作品ですので
やはりこちらも小中学生にはあまりピンとこない内容だと思います。

またキリスト教や哲学書の引用が多いんですよね。
そういった予備知識が殆どない私にはわからない点がかなり多かったです。
考察サイトをチェックしたらなんとなくですがナゾは解けました。
本当、複雑で緻密な設定がすごいです。
それにしてもラストの2話はえ?え?って感じでした。賛否両論も頷けます。

ちなみにあの独特な明朝体をタテにヨコに組んだ文字組は
庵野監督が市川崑ファンで、その影響らしいです。ナルホド。
それにしてもエヴァが撃沈してスケキヨ状態になってたのはウケました。
こちらも劇場版が今年も公開されるので楽しみです。

さてお次はベルセルク劇場版

ベルセルクは中2の時、友人が真夜中にすごくキレイなアニメがやってるよ、というので
それを観てみたのがきっかけでハマりました。
が、コミックスで魔法?とか登場してだんだんファンタジーな状態になってきたので
それから読むのやめてしまったんですよね。今はどうなってるんでしょうか。

劇場版は基本3DCGで描かれていて、ちょっとヌルっとしてるなアというのは
ありました。コマ落ち感があります。
でも3DCGだからこそ戦闘のシーンなんかは本当ド迫力でした。ゾッドのスケール感とかやばいです。
まあ、ぶっちゃけるとTVアニメで観てた人は、
たぶんTVの方がいいと思うんじゃないでしょうか。
あと声優さんもTVアニメのと違うんですよね。
グリフィスはちょっとかわいすぎる感じがしました。
もうちょっとミステリアスな2面性の含みのある、
TVアニメ版が一番しっくりきます。

あとストーリーもあれだけ長い話ですから、
細かいエピソードは省かれています。ガッツの幼少期なんて丸ごと。
あれらでガッツの基本的な人格形成がなされていると思うので
コミックスを読んだ事ない人には、ガッツのひととなりに
深みをあまり感じられないかもしれません。

あと平沢進師匠のテーマ曲は相変わらず雄大で素敵ですが、
過去にベルセルクの曲は沢山作られてますので
それらとカブらないようにしてるのかな、という感じはありました。
全ベルセルク楽曲の中ではこのPS2用のSignが最高に好きです。今聴いてもゾクゾク。

余談ですが師匠を初めて知ったきっかけは、
TVアニメの戦闘シーンでチョロチョロと流れていたForcesです。
たまに流れるこの曲がすごく好きで。
このなんともいえない歌声、ファルセット。一体何者なんだろう?
そう思いサントラCDを探して、そこで師匠の名前を見つけました。
地味に10年来のファンです。Forcesは師匠の曲の中で一番好きかも。
いやスピードチューブと並んでトップ2ですかね。さっきからお前誰ですね。

最後はコンテンポラリーダンスの第一人者、
ピナ・バウシュの追悼ダンス・ドキュメンタリー3D映画『Pina』。

1年以上も心待ちしていたのでメチャクチャ楽しみにしてたのですが、
想像よりかは内容がキハクな気がしました。
正直このトレーラーでほぼオイシイところ全部出しちゃってるので、
本編観るとあれれ?という感じはします。中盤まで結構単調です。

一緒に観ていたダンスにそんな興味があるわけでもない友人は
けっこうよく寝てました、あと隣にいた奥様に連れてこられたっぽい初老男性も
「わけがわからないよ」と話してました。
ダンスに興味がない人にとってはかなりコクな映画だと思います。
タルコフスキーの『ストーカー』ほどじゃないですけど、
観る側の忍耐力をためされる的な。

まあ、暗黒舞踏はそもそもケレンミもなく決して賑やかなものじゃないので
そういうのを求めるのはおかど違いですね。
プロレスに対する掣圏真陰流みたいな、ってそりゃ武道ですがな。
あれ本当ジミですよね。最初こんな地味な格闘技があるのかとびっくりしました。
今ひさびさにオフィシャルサイトみたら
えらい精神世界に突入しててビビりました。
でも、ブドーもブトーもその背骨、精神性は似てるような気がします。

まあ、そんな感じでちょっと内容は淡々としてますが、終盤はもりあがります。
個人的にロープでつながれているのと、砂をかけられているダンスで
目頭が熱くなりました。まるで自分を見てるみたいで。すごい踊りです。
また、ロケーションのチョイスがすばらしいです。
どこで踊るのかによって、こんなにも伝わってくるものが違うのかと。
ロケーションがそのダンスの「背景」を補助するように語ってくれるのです。

なお、本作はピナ・バウシュのドキュメンタリーという体ですけど、
本人の映像も殆ど出てこないですし、第三者がエピソードをチョロチョロっと
話す程度ですので、あまり彼女に関する情報の収穫はないです。
とても迫力のある美しいダンスが3Dで見られる作品、それに尽きるかなと思います。
改めて、暗黒舞踏でググったところこんな一文がありました。
ー天上界を志向するクラシックバレエなどとは異なり、
床や地面へのこだわり、蟹股、低く曲げた腰などによって下界を志向する。ー

下界を志向。的確な表現でう〜ん、と思わずうなっちゃいました。
クラシックバレエはフワっと軽い重力を感じさせないダンスですけど、
舞踏はいかに重力感を感じさせるか、みたいなダンスですからね。

天上界志向と下界志向。私はどう考えても下界志向タイプですね。
身を潜めて匍匐前進でズズ、ズズズと断ち切れない肉体とか過去とかを
引きずって日々生きながらえている感じです。
私自身、数年前仕事でお会いしたデザイン会社のディレクターの方から
「普段はずいぶんアンダーグラウンドな絵を描くんですね」と言われ、
ええー!と優等生の息子の部屋からエロ本発掘してしまった母親くらい
衝撃をうけました。

それくらいアングラである自分に自覚がなくて、
自分としてはガールズイラストのくくりに
入っているもんだとばかり思っておりました。
どうりで周囲の白鳥みたいなガールズイラストレーターさんとはなんか違うハズでした。
そうか私はアングラだったのか、黒鳥系だったのか、と妙に納得しました。

暗黒といえば、2/11のユニヴェル・ゼロの初来日ライブも行ってきました。

本当、なんかもううまく言えないですが、
猛々しく、幽玄で、耽美で、狂おしく、烈しく、紳士で、淫らで。たまらんです。
あんなに音数あるのにシッカリとひとつにまとまったあのドッシリ感。
音にしても展開にしても表情にしても緩急や強弱のバランスが本当にすばらしい。
極めつけはバスーン。女体バイオリンとしのぎを削るレベルで非常にエロい音奏でてくれます。
いやあ、まちがいなくCDではなくライブのバンドです。

暗黒系はあまり興味ない人にとってはラリホーマですね。
こちらも以前ライブを観たという知り合いは爆睡したと言ってました。
今回一緒に行った友人もうーん。。。前座の是巨人(壷巨人)の方がいいな、
みたいな反応でした。
ここまで書いてて自分の友人達に色々と申し訳ない気持ちになってきましたが続行します。
まあ、0か10かみたいな感じなんでしょうね。

だからこそ私みたいなのにとって暗黒系は
サンダー系にサンダー系呪文みたいに
アンデッド系にザキ系呪文でむしろ回復だぜみたいな。
逆に白魔法でダメージみたいな。聖水で溶けるぅぅぅみたいな。

でも決してフン、どうせ私は暗黒なんだから理解されやしませんよ、
みたいに卑屈になって閉じこもるのはイヤな赤鬼くんタイプなのでややこしい。
できれば天上界の人も理解したいし仲良くしたいです。
青鬼君ひとつこれでよろしゅうたのんますわ(つ【やまぶき】)みたいな。

えらい長くなりました。
散々アニメの感想書いている時点で説得力に欠けるのは承知の上ですが
まとめると、引きこもってないでもっと外に出ようかなみたいなことを
書きたかったんだと思います。
あとはあんことほむほむ派で師匠最高、バスーンの音はけしからんということですね。

あ、投稿した日付見て気がつきました。今日3/3なんですね。
完全に無視してたので、少しくらいはここで触れておく事にします。
前略お母さん。私のラクダの石油王は未だあらわれません。
おひな様を仕舞うの、いつも遅かったですね。
明かりをつけたら消えちゃった お花をあげたら消えちゃった
サツガイせよ サツガイせよ

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展示のお知らせ&アンチクライストとロックと童謡

2011年3月8日(火)

横浜の駅ビル「CIAL」が3月いっぱいで閉館し、48年の歴史に幕を引くそうです。そのありがとうイベントの一環で母校の専門学校が作品を提供し展示する運びとなり、 私の絵が4点ほど階段の踊り場に3/12~31までパネル展示されることとなりました。2カ所ある階段のどちらなのかちょっとわからないのですが、1Fから2Fの間だそうです。お立寄りの際ぜひどうぞ。

話変わりましてここからは完全に趣味の音楽の話です。今日は面白い発見をしたのでお話させてください。先日私の大好きな映画監督ラース・フォン・ト リアーのオールナイト上映会に行って最新作アンチクライストを堪能してきました。彼の作品は毎回ものすごいサディスト全開&女性を心理的に肉体的にトコト ン追い込む作品が多いのですが、今回の作品ではかなり直接的な表現に迫ってついにここまできてしまったか、と思いました。期待を上回るヘヴィさ&過激さで 思わず途中から口を手で塞ぎながら観てしまいました。でも好きなんですよね。(マゾ)

一緒に観に行った方に、「Fever Ray(フィーヴァー・レイ)」 というアーティストのPVが映画と色々共通しているとの情報をいただき、観てみたら確かに不穏で呪術的な雰囲気やキーアイテム(?)など色々共通してこれ は!という感じです。しかしこのアーティスト、まったくノーチェックだったのですがPVも曲もすばらしいですね。かなりツボです。

この曲を何度か聴いていましたら、どこか懐かしい感じがしてきました。なんなんだろうと不思議に思っていたら、コレに似ていることが発覚いたしました。知 る人ぞ知る、みんなのうたの「おふろのかぞえうた」です。(全く関係ありませんがこの曲が大好きすぎて中2のとき国語のテストのコメント欄に歌詞を書いた ところ先生に小粋な言い回しでいいじゃん、とほめられてしまいました。違いますこれは歌の歌詞でプロのしわざなのです!およげ!たいやきくんと同じ作詞家 ですよ!と逆ギレしておきました。)

http://www.youtube.com/watch?v=CdyY0_K1fBw

彼らの他の曲もどこか童謡っぽい感じがするんですよね。そもそも曲における童謡っぽさとはなんなんでしょうか。調べてみました。

「ペンタトニックというと各国の民謡や日本の童謡をはじめ、演歌等でもよく利用されます。(ソース元)」

「ペンタトニック・スケール(pentatonic scale)とは、別名5音音階とも言い、1オクターブの間に音程が5つしかないスケールの総称です。「ペンタ」はギリシャ語で数字の「5」を表し、5角 形をしたアメリカ国防総省ペンタゴンの「ペンタ」もここから来ています。スコットランド民謡の他、沖縄民謡もこのペンタトニック・スケールに基づいて構成 されています。」

「このペンタトニック・スケールに対応する音階として、日本では「ヨナ抜き音階」があります。明治時代にヨーロッパから新しい七音階が導入されたとき、そ の七音階にはそれぞれ「ヒフミヨイムナ」というカタカナが当てはめられ、その第4音の「ヨ」と第7音の「ナ」にあたる音を抜いて作られたのが「ヨナ抜き音 階」と呼ばれる音階です。西洋の音階になかなか馴染めなかった当時の日本人にも受け入れられやすい音階として、数多くの民謡・童謡に採用されています。(ソース元)」

↑ヨナ抜き音階(Cメジャーペンタトニックスケール)
*その他のペンタトニック・スケールはこちらで聴けます。

この曲もあの曲も。曲のチョイスに年齢がにじみ出ている気がしつつ。

なるほど、童謡らしさの秘密はこのペンタトニックスケールにあったのですね。実は、ご存知国歌の「君が代」は始終ペンタトニック・スケールのみで構成され た曲なのだそうです。専門的なことはわかりませんが、Cメジャーペンタトニックスケール(ド・レ・ミ・ソ・ラ)+長7度(シ←曲中で一度だけ登場)だそう です。

不思議なことに、この「If I Had a Heart 」となんだか似ていますね。

あれ?な~んか聴き覚えあるな、と思ったら、なんとこちらでした。動画の中のアナウンサーの台詞に「アメリカにジャズあり。フランスにシャンソンあり。日本に演歌あり。この人(北島三郎)のよく話す言葉です。」とありますが、これは御大の口癖なのだそうです。それぞれ形は違えど、その心は同じなのかもしれません。きっとそれを心得ての、御大のこのお言葉なのでしょう。なんだかグっと来ました。

素人解釈ですが、Fever Rayの楽曲はどうやらペンタトニックスケールを多用していて、かつ同じメロディーが何度も反復されるため、童謡っぽく聞こえる模様です。

そもそも、このペンタトニックスケールがロックの原点なのだそうです。マイナー・ペンタトニックにブルーノート*という音階を足したものがブルースペンタトニック、これがロックやジャズのルーツでもあり、20世紀以降のポピュラー音楽に幅広く影響を与えたのだそうです。

*ブルーノートはこちらのサイトのページ下で聴けます。

*ブルーノート・・・「ジャズやブルースなどで使われる、メジャースケール(長音階)に、その第3音、第5音、第7音を半音下げた音を加えて用いるもの、もしくは、マイナー・ペンタトニック・スケールに♭5を加えたものである。(wikiより)」

「15世紀の末、コロンブスによって、アメリカ大陸の発見がヨーロッパに伝えられるまで、先住民族として生活していたインディアン(南アメリカではイン ディ オ)は元々ベーリング海峡が陸続きだった頃、アジア大陸から渡った、私達日本人と同じルーツを持つモンゴロイド族であったことは、以外と知られていませ ん。彼らは後から入植してきたヨーロッパ民族に従おうとはしませんでした。そこで、安い労働力としてアフリカ大陸からたくさんの奴隷が、連れてこられたわ けです。

奴隷達はつらい労働を課せられ明るく笑うことも許されず、そのつらさ、悲しさを歌で表現しました。本来明るかったメロディーも暗 くするために、メジャー の曲でも明るく聞こえないように低く音程を変化させてマイナーの曲のように唄った、という事がブルー・ノートの発祥だと言われています。(ソース元)」

↑ブルースペンタトニック

ちなみに国によって伝統的な音階があり、日本の音階である「ヨナ抜き長音階(呂旋法とも)」は中国の音階「宮調式」と全く同じです。
*Wikiにその他の国の音階について詳しく書かれています。

↑同じ音階なのに中国っぽいから不思議。

知らないことばかりで人様からもろもろ拝借しまくりで「なのだそうです」ばかりですみません。正直私自身わかったようなわからないような感じですが、とり あえずペンタトニックスケールが日本だけでなく、様々な国の音楽の原点になっていたのですね。思わぬところからとても勉強になりました。(素人解釈のた め、もし間違っている点がありましたらilab001(atmark)illustronics.comまでメールで教えていただけるととても嬉しいで す。)

整いました!私がFever Rayの曲から感じたなつかしい印象とかけて、様々な国の人もまた感じているであろう印象と解きます。その心は?どちらも「どうよう(童謡/同様)」です。まっちです。

お後がわるいようですので、シメにピッタリなこちらの曲でもどうぞ。この曲を聴くと走れマキバオー!のセリフ部分を思い出してしまう人いませんか。実はこ の曲、原曲はスコットランド民謡で、典型的なペンタトニック・スケールの曲なのだそうです。紅白歌合戦をスコットランドの人が観たらびっくりするかもしれ ませんね。と思ったら知り合いの方に、世界的に年末年始に歌われているとご教授いただきました。日本では大晦日の歌ですが、英国では元旦の歌みたいです。

カテゴリ:お知らせ・近況報告, 映画・映像, 音楽

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